「……蘭、こいつ、誰?」
「朝宮蛍都の残骸……でしょうか……」
「蘭丸と会長が付き合ってるんじゃないのは知ってるけど、あの、どういう関係?」
「私が憶えてないけど昔なじみ……と思われます……。最近は弟扱いされることが多いですが……」
蔦子先輩と緒方くんそれぞれに答えますが……自分でもその答えでいいのかわかりません……。
「繁華街連れまわしたって、朝宮に誘拐でもされたの?」
「いえ、ちょっと用事があって会長と休みの日に逢ってたんですけど、そのあと時間が空いたから一緒に遊んだだけです。たぶんそのことを言ってるんじゃないかと……」
「え! なによそれっ」
私の言葉の途中でいきなり聞こえた蔦子先輩の大声に肩がびくりと跳ねてしまいました。
「朝宮と付き合ってるんじゃないんなら私たちも呼んでよ。私だって蘭と遊びたい! ね、幹」
「蔦子姉ちゃんが土日に遊べるわけないだろ。蘭丸、気にしなくていいから」
緒方くんが冷静に処理しました。
蔦子先輩、若女将ですもんねえ……。
内情を知っている側なのですがそれを大っぴらに言えないので、曖昧に肯いておきます。
「でも蘭丸、なんで急に恰好変えたんだ?」



