「会長が、蘭の幼馴染だって聞いて……私が知らない蘭のこと知ってるんだって思ったらなんか……蘭と一番仲いい場所とられちゃうんじゃないかって思って……あ、別に蘭に彼氏が出来るのはいいのよ? 蘭に好きな人が出来たら応援するから。でも会長は蘭の友達になろうとしてるみたいだったから……」
………。
「音々、返すようで申し訳ないんだけど、伽藍っていうはとこがいる話はしただろう?」
「え? うん、『湖風』の方よね?」
「伽藍が私に結婚しろってしつこい話もしたろ?」
「うん」
「その対策に、けいちゃんが私の彼氏みたいな存在~、ってことにしたんだ」
「軽いわね⁉ ってことは会長、本気で蘭に気があるの……?」
「わからないけど、けいちゃんは彼氏役に応じてくれたよ。まあそれは置いておくにしても、音々が私の一番の友達だ。この先どんな友達が出来ようと、それは変わらない」
「蘭……」
音々の目は、泣きそうに潤んでいます。私は音々を見ながら答えます。
「そこまで思ってくれる友達に出逢えて、私は幸せもんだな」
なんかこっぱずかしいこと言っている気になって、意味もなく頬を掻いたりしました。
「……ううん、わたしこそ……。よし! わたしも手伝うわ! 会長を蘭に落とすわよ!」
……はい?



