会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】


俺の質問に、こーちゃんは頬をひくひくさせながら視線をそらしまくった。

「こーちゃん?」

重ねて名前を呼ぶと、視線をうようよさせていたこーちゃんが腹をくくったように大きくため息をついた。

どんだけ言いたくないんだ。

「……そうです」

言わせるけど。

「なんで俺を連れて来たの?」

素直な疑問をぶつけると、こーちゃんは泣きそうな顔で俺を振り仰いできた。

「私も知らなかったんですよ! まさか蔦子先輩の件にうちが関わってるとか。しかも伽藍の嫁にって話だし……」

「それは俺を連れて来た理由じゃないよね?」

ちょっと突き放した言い方になったけど、言い逃げはさせない。

親しい仲でも厳しく出る場面は必要だと思う。

こーちゃんは唇を噛みしめていたけど、俺が懐柔されないとわかったのか、口を開いた。

「……耐えきれなかったんです……」

「耐えきれなかった?」

オウム返しに訊くと、こーちゃんは小さく肯く。