しかし伽藍は吠え付く。
「確かに俺は口説き落とせてませんけど⁉ だからってぽっと出の奴に初見で預けるはやりすぎだジジイ!」
伽藍のイメージが怒りっぽい人で固定されてしまいそうだ。
こーちゃんの大伯父さんは、腕を組み直して泰然自若と答える。
「初見は大事だ。第一印象で与えるそれは、本質だ。私は弟の分まで湖月の相手を見定める義務がある」
こーちゃんの大伯父さん、こーちゃんのことも可愛がっているんだな。
……こーちゃんのご両親もいい人だったな。
……なんでこーちゃんはこんなにひねくれているんだろう。
俺に言えたことじゃないかもしれないけど。
「……っ」
どうやら伽藍はこーちゃんの大伯父さんに言い負かされたみたいだ。
きつく唇を噛んで反論しなくなった。
「蛍都くん」
こーちゃんの大伯父さんが、俺の方を見て来た。
「は、はいっ」
「ときに、湖月と同じ学校の先輩でもあるのだったね?」
「そうです」
「……なるほど。いや、湖月のことをよろしく頼むよ」



