「お前………」
俺の宣言に、伽藍がはっとした顔になる。
「正気か⁉ こいつは性格クソ最悪の魔女だぞ⁉ お前ならもっと選び放題だろ!」
「確かにこーちゃんは性格に問題ありすぎだけど俺にとっちゃ可愛い弟みたいなもんだ! ってかなんでお前は魔女とか言う奴に結婚迫ってるんだよ!」
「お前だって弟扱いするやつを俺のとか言うなよ!」
シャーッ、フーッ、とお互い威嚇する。
あとから湖蘭さんに言われたところによると、このときの俺と伽藍は、威嚇し合うジャンガリアンハムスターと手乗り文鳥のようだったらしい。なんか弱そう。
「伽藍」
呼びかけたのは湖蘭さんだった。
伽藍の肩に手を置いて、軽く引いた。俺とこーちゃんから遠ざけるように。
「結婚の件は確実に湖月が肯かなくちゃダメよ。ですよね、おじい様」
……あ、やっちまったー! 伽藍にイラついて、こーちゃんの大伯父さんの前でとんでもないこと言ったかも!
「朝宮蛍都くん、か……」
こーちゃんの大伯父さんは品定めするみたいに俺を見て来た。ダラダラ冷汗が出る。
え、えっと……とりあえずこーちゃんを離さないと……。
そっと、抱きしめた格好だったこーちゃんから腕をほどく。



