こーちゃんの鮮やかなかわしかたが面白くて黙っていたけど、……なんかムカムカしてきた。
「――おい、五月女伽藍」
何故か手がわなわなと震える。さっきからこいつ……。
「あ? なんだよ、幼馴染」
伽藍が、俺を鋭く見て来るのに反抗するように、俺も視線を険しくさせる。
「こーちゃんがお前と結婚するわけないだろう。こーちゃんの一生は俺が守るって決まってんだよ」
「……は?」
「………あら」
「………………」
伽藍から胡乱な反応があって、湖蘭さんは口元に手を当てた。こーちゃんは……無反応。
……くっ、こうなったら!
がばりとこーちゃんを抱き寄せた。ぎゅっと抱きしめて宣言する。
「こーちゃんに近づく不埒者は俺が赦さん。こーちゃんは俺のだ」



