仲良くって言うか、俺がこーちゃんにあしらわれていると言うか……。
心の中で遠い目をしていると、伽藍がこーちゃんを睨んだ。
おい。お前こーちゃんのこと好きなんじゃねえの? 結婚しろっていうくらいなんだから。
「ちょうどいい湖月。じいさんがいる前だ、いい加減うちへの嫁入り肯けよ」
「絶対やだ」
ぶんぶん首を横に振るこーちゃん。
うわあ、こーちゃんが素。いや、親族の前だから素でいるのが当たり前か? 俺親戚と縁薄いからわからん……。
伽藍、何回目かのプロポーズも足蹴にされて、額に青筋だった。そして牙を剥く。
「お前が俺の嫁んなるって言わねえから俺が哀淋の娘と見合い持ち上がってんだぞ⁉ お前は俺と結婚しろ!」
………え。
こーちゃんは両手で自分の耳をふさいで、迷惑そうな顔で返す。
「やだよ。私、大声出すやつ嫌いだし」
そこ? いやいや、何気に今、伽藍が気になることを言ったような……。
「……大声出さなかったらいいいのか」
伽藍は至って真面目な顔。
うん、俺も大声出す人は苦手だけど……。
「そういうわけでもない」
そういうわけでもないんかい。こーちゃん、暖簾に腕押し感がすごすぎるよ……。



