岩みたいな固い声が入ってきたかと思うと、湖蘭さんがそう呼んだ人の姿に俺も気づいた。
伽藍が来たのと同じ方向から、着物に羽織姿で背筋の伸びた、長すぎず短すぎずの白髪はしっかり整えられていて、同じ色の髭を生やしたおじいさんが、後ろに手を組んだ様子でやってくるところだった。
この人がこーちゃんの大伯父さんか……。
俺らの傍にきたこーちゃんの大伯父さんは、こーちゃんを見てついと優しく目を細めた。
「湖月。久しぶりに来たようだの」
「はい。お久しぶりです、大伯父さま。今日は学校の先輩で、幼馴染だった方と一緒に来ました」
「ほう?」
てかこーちゃんの大伯父さん、背え高っ。俺と同じくらいあるよ。俺もクラスでは高い方なんだけど……。
……伽藍は俺より高いかもしれない。
「はじめまして。朝宮蛍都と申します。湖月さんとは高校で再会しまして、仲良くしていただいています」
……今のセリフ、哀淋や幹が聞いていたら大層胡乱な顔をされただろうなあ。



