会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】


岩みたいな固い声が入ってきたかと思うと、湖蘭さんがそう呼んだ人の姿に俺も気づいた。

伽藍が来たのと同じ方向から、着物に羽織姿で背筋の伸びた、長すぎず短すぎずの白髪はしっかり整えられていて、同じ色の髭を生やしたおじいさんが、後ろに手を組んだ様子でやってくるところだった。

この人がこーちゃんの大伯父さんか……。

俺らの傍にきたこーちゃんの大伯父さんは、こーちゃんを見てついと優しく目を細めた。

「湖月。久しぶりに来たようだの」

「はい。お久しぶりです、大伯父さま。今日は学校の先輩で、幼馴染だった方と一緒に来ました」

「ほう?」

てかこーちゃんの大伯父さん、背え高っ。俺と同じくらいあるよ。俺もクラスでは高い方なんだけど……。

……伽藍は俺より高いかもしれない。

「はじめまして。朝宮蛍都と申します。湖月さんとは高校で再会しまして、仲良くしていただいています」

……今のセリフ、哀淋や幹が聞いていたら大層胡乱な顔をされただろうなあ。