宮崎県警宮崎中央署生活安全部魑魅魍魎対策室に 短袴 亜莉須が正式に配属となった。室長の西郷俊介は補佐の山村隆一、多網 嶺太、梯 絵楠に亜莉須を紹介した。
「既に聞いているとは思うが本日から魑魅魍魎対策室に短袴亜莉須巡査が加わった。知っての通り、巡査は影に取り憑かれている。そのため当番時は単独行動が許可されていない。非番時も行動確認だ。何かあったら必ず報告するようにしてくれ。後は梯巡査長が症状について細かく説明する。」
梯は西郷から引き継ぐ形で話し始めた。
「短袴巡査が影に憑かれている時は誰の目に見ても明らかに躁状態です。そして非番でミニスカートの時は高確率で緑茶五右衛門と接触しています。短袴巡査から了承を得ていますが、この時の会話は録音してあるのでまずはこれを聞いてもらいます。」
梯は携帯電話の録音を再生した。緑茶と短袴の会話が流れる。
〈先生お久しぶりです。先日は大変失礼致しました。本当に申し訳ございませんでした。〉
〈君は一体誰だ。大泥棒の孫の愛人が変装しているのか。〉
〈お忘れですか。宮崎県警宮崎中央署生活安全部ストーカー対策課の短袴です。〉
〈嘘をつくのはよくないな。仰怪人が化けているんだろう。警察が初動ミスを認めるはずがない。諺にもあるじゃないか[法螺吹きは政治家の始まり、嘘つきは警察官の始まり]だ。〉
〈信じてください。真面目な警察官だっているんですよ。〉
〈今の世の中、信じる者は足元を掬われるんだよ。ただ事実としては真面目な警察官の方が多い。当たり前だろう。勿論、君はその中には含まれない。〉
会話を聞いた多網が言う。
「緑茶五右衛門、言いたい放題だな。梯、森市〆は抹茶粉右衛門のネームで書き込みをしなかったのか。」
梯が答える。
「書き込みましたよ。もちろんサイバー犯罪対策課がすぐに削除しました。とにかく短袴巡査に影が憑いている時はその内容が他の仰怪人にも筒抜けです。」
梯が喋り終わると多網が言った。
「影が憑いていると、自分の意思とは関係ないことを喋ったり行動したりするものなのか。」
亜莉須は答える。
「自分の意思と関係ないのではありません。とても心地良い気分になって、先程のような行動をとってしまうんです。それに緑茶先生と会う時はついついミニスカートを履いてしまうんです。」
梯が補足した。
「そこが問題なんです。心地良い気分で躁状態の時は良いのですが、鬱状態から感情が暴走した場合は頻発しているような仰怪人事件に発展します。それから短袴巡査のミニスカートは緑茶先生と影が何かの連絡を取っているのだと考えられます。」
話を聞いていた西郷が口を開いた。
「影と仰怪人とは現在のところ接点は少ない。別々の組織と言うか集団だと考えてよいだろう。ただ格としては影の方が遥かに上だ。仰怪人は単なる暴力事件で終結している。だが影の影響を受けると仰怪人思想はラジオを通し拡散をする。影は怪異現象だ。しかも裁判で供述したところで何の証拠にもならない。今も誰かの影の中に潜んで我々の会話を聞いている可能性もある。ところで補佐、緑茶先生と影の関係はどの程度まで把握出来てるんだ。」
西郷の言葉を受け山村隆一が喋り始める。
「緑茶五右衛門が写っている防犯カメラを確認したところ、頻繁に会っているのは日之影真と実です。会話の内容も確認していますが、緑茶五右衛門は相変わらず〈小説の内容だから守秘義務がある。〉としか言いません。実際、人が影と化し他人の影に出入りしても不法侵入や傷害罪での逮捕状など取れません。」
影の中に潜んでいる真と実は心の声で会話をした。
〈当然だろ。〉
〈本当に無能警察だな。〉
「既に聞いているとは思うが本日から魑魅魍魎対策室に短袴亜莉須巡査が加わった。知っての通り、巡査は影に取り憑かれている。そのため当番時は単独行動が許可されていない。非番時も行動確認だ。何かあったら必ず報告するようにしてくれ。後は梯巡査長が症状について細かく説明する。」
梯は西郷から引き継ぐ形で話し始めた。
「短袴巡査が影に憑かれている時は誰の目に見ても明らかに躁状態です。そして非番でミニスカートの時は高確率で緑茶五右衛門と接触しています。短袴巡査から了承を得ていますが、この時の会話は録音してあるのでまずはこれを聞いてもらいます。」
梯は携帯電話の録音を再生した。緑茶と短袴の会話が流れる。
〈先生お久しぶりです。先日は大変失礼致しました。本当に申し訳ございませんでした。〉
〈君は一体誰だ。大泥棒の孫の愛人が変装しているのか。〉
〈お忘れですか。宮崎県警宮崎中央署生活安全部ストーカー対策課の短袴です。〉
〈嘘をつくのはよくないな。仰怪人が化けているんだろう。警察が初動ミスを認めるはずがない。諺にもあるじゃないか[法螺吹きは政治家の始まり、嘘つきは警察官の始まり]だ。〉
〈信じてください。真面目な警察官だっているんですよ。〉
〈今の世の中、信じる者は足元を掬われるんだよ。ただ事実としては真面目な警察官の方が多い。当たり前だろう。勿論、君はその中には含まれない。〉
会話を聞いた多網が言う。
「緑茶五右衛門、言いたい放題だな。梯、森市〆は抹茶粉右衛門のネームで書き込みをしなかったのか。」
梯が答える。
「書き込みましたよ。もちろんサイバー犯罪対策課がすぐに削除しました。とにかく短袴巡査に影が憑いている時はその内容が他の仰怪人にも筒抜けです。」
梯が喋り終わると多網が言った。
「影が憑いていると、自分の意思とは関係ないことを喋ったり行動したりするものなのか。」
亜莉須は答える。
「自分の意思と関係ないのではありません。とても心地良い気分になって、先程のような行動をとってしまうんです。それに緑茶先生と会う時はついついミニスカートを履いてしまうんです。」
梯が補足した。
「そこが問題なんです。心地良い気分で躁状態の時は良いのですが、鬱状態から感情が暴走した場合は頻発しているような仰怪人事件に発展します。それから短袴巡査のミニスカートは緑茶先生と影が何かの連絡を取っているのだと考えられます。」
話を聞いていた西郷が口を開いた。
「影と仰怪人とは現在のところ接点は少ない。別々の組織と言うか集団だと考えてよいだろう。ただ格としては影の方が遥かに上だ。仰怪人は単なる暴力事件で終結している。だが影の影響を受けると仰怪人思想はラジオを通し拡散をする。影は怪異現象だ。しかも裁判で供述したところで何の証拠にもならない。今も誰かの影の中に潜んで我々の会話を聞いている可能性もある。ところで補佐、緑茶先生と影の関係はどの程度まで把握出来てるんだ。」
西郷の言葉を受け山村隆一が喋り始める。
「緑茶五右衛門が写っている防犯カメラを確認したところ、頻繁に会っているのは日之影真と実です。会話の内容も確認していますが、緑茶五右衛門は相変わらず〈小説の内容だから守秘義務がある。〉としか言いません。実際、人が影と化し他人の影に出入りしても不法侵入や傷害罪での逮捕状など取れません。」
影の中に潜んでいる真と実は心の声で会話をした。
〈当然だろ。〉
〈本当に無能警察だな。〉


