小学生の時、陽太のお父さんが事故で死んだ。

振り向けなくて、ちゃんと返事出来なくてごめんなさいーー。



陽太に会いに行ってきますーー。





私、帰るって約束した。

ドアに近づいて、そのドアを開けたーー。






陽太に会いたいーーーー。











どうか、この恋に未来がありますように。。







私はそう願った。。











ピッーーピッーーピッーー。



なんの音?


機械の音。
繋がれた呼吸器に触れた。









「おかえり花菜」









手を握ったままの陽太。





腕に巻かれた包帯は痛々しいけど。

分かるーー。

「陽太ーー、私ね。
私、陽太が好きです!」



ほら、やっと言えた。




「告白嬉しかったのに、ちゃんと好きって言えなかった。
だからーー今伝えたよ」



やっと伝えられた。