呪い本14ページ 魔破りの目

馬服くんも体全体を強化する呪いをかけている。私みたいに足を特別速くした訳ではないけど、元から足が速いからそれでも圧倒的な速さで追ってくる。

生き残るためには距離を稼がないと……。

町の上を一直線に飛び移るうちに、学校が見えてくる。そうだ、呪いをかけて馬服くんを元に戻そう。

学校に向かい、前の広場に降り立つ。人のいない校舎に入ると猛ダッシュで階段を駆け上がった。

図書館のある二階に来たところで気付いたけど、鍵を持っていなければ入れない。また窓ガラスを破るのかぁとうんざりしていると、ドアが少し開いていた。

鍵がかかっていない。幸運に感謝して、話題の本の棚に足を進める。
一ページ目の文字ばかりのところは、呪いについての注意事項だった。私たちは何も知らずに呪いを使っていた。

今になってやっと大事なことを知る。
呪いを自分自身にかけることが出来るのは一回まで。複数かけたい場合は友達に協力してもらう。他人にかけたい場合は回数の制限はない。

魔破りの目のおかげで呪いに気づき、足への呪いでここまで逃げてこられた。私が二つ呪いをかけられているのは三人のおかげだった。

助けられず、自分だけ生き残ってしまった。
後悔が押し寄せ体が震えるけど、生き残らなきゃと喝を入れて目次を開く。