木造建ての平家の一軒家。 ここが夏川くんの家だ。 家は近いけど、お家にくるのは初めてだな。 ピンポーン…… すぐに玄関のドアが開いて、出てきたのは夏川くんのお母さんだ。 「あら、悠介のお友達かしら?」 「はい。こんにちは」 夏川くんのお母さん、すごく綺麗な人だな。 ウェーブのかかった長い髪でお上品なお化粧をして、プリーツの長いスカートを履いていた。 思わず見惚れてしまう。