そんなある日。


夏川くんが急に学校を休むようになった。


夏川くんが学校を休むなんて珍しいな。


たぶん5年生になってから初めてのことだ。



「安藤さん」


担任の女性の先生から呼ばれた。


「はい!」


「今日夏川くんにプリント届けてくれる?」


「わかりました」


夏川くんの家は私の家から近かった。



風邪ひいたのかもしれないから、行きがてら様子見てこよう。