急に止まったことに恐怖を感じ、ドキドキしながらお母さんの背中に声をかけた。 「あっあの……何してるんですか?」 お母さんは背を向けたまま答えた。 「……何って悠介とお話してるに決まってるじゃない」 夏川くん……? 何を言ってるの? 夏川くんなんてどこにもいないじゃない。 「ーーーっ!!」 その時、私はあるものに気づいた。 お母さんの前にぶら下がっている二本の足に。