声を荒らげたディアナが食ってかかる。
「そもそも貴女はどうしてそう落ち着いてるんですの!?これからどうなるのかわかりませんのよ!なのにこんな時にお茶って!」
「お茶を飲んだら、きっと少しは気持ちが明るくなりますよ」
「適当なこと言わないでください!ああ、わかりました。貴女はもう自分がどうなっても良いのだと諦めているのですね。私はそんな気持ちにはなれませんわ」
「いいえ。わたしだって諦めているわけではないですよ。この状況がかなり不味いものだというのもわかっています」
それに、落ち着いているように見えるのなら、それはそう見えるだけだ。これでも本当は怖くてたまらない。
先ほど無遠慮に触れてきた男のことを思い出し、これから自分がどうなってしまうのかと考えたら、ゾッと悪寒がする。
「だけど、不安を口にしていたらどんどん不安が増していくばかりです。ねえ、ディアナ王女。今すぐ泣き止んで、カーラがお茶を持ってくるまでお話しましょう」
きっとカーラのことだから、驚くほど美味しいハーブティーを持ってくると思いません?
アリシアはそう言って、ニヤリと笑った。



