イルヴィスは息を切らしながら、うわ言のようにアリシアの名をもう一度呟き、彼女に寄りかかった。 「で、殿下……って、あつ!すごい熱じゃないですか!!」 アリシアは悲鳴のような声を上げる。 「誰か!誰かいませんか!?殿下、しっかりしてください!誰か!……」 彼女の慌てて周囲に助けを求める声が、だんだん遠くなっていくような気がした。