それから、学校でのある昼休みのこと。




紅音に一緒に昼食を食べようと誘われた。





それは紅音が弁当箱の蓋を開けた瞬間の事だった。





紅音は凍りついたような形相で大きな悲鳴を上げて、弁当箱を思わずひっくり返してしまった。




見れば紅音の瞳から涙がポロポロと溢れていた。