「この問題を解けばいいのね…。ん?」

パズル誌の内容は数独だった。1から9の数字が81のマスにいくつかランダムに配置されたものだ。マスは9マスの正方形が3つずつ並んだ正方形で出来ており、縦と横と9マスの正方形に数字が被らないようにするゲームだ。私は小学生の時に叔父さんから教えてもらい、今では大得意のゲームだ。印の付いた問題も比較的易しい問題だから、簡単に解ける。
私はシャーペンを取り出して印の付いた問題を解いていく。軽やかにシャーペンを走らせていたが、残り数マスでピタリとその手が止まる。

「あれ?ここ、同じ数字が2つある」