私と悠介が話していると、瑠花と優愛がやってきた。

「あ~、悠介君、女子のスペースに来てる! やだぁ、変態~!」

瑠花はそう言って悠介の腕にからみつき、わざとらしく胸を押しあてた。優愛も上目遣いで、

「せっかくですし、一緒に泳ぎましょうよ」と言って悠介の手を握る。

ムカッ!
なんなのこの二人??

てか悠介、顔真っ赤だしっ!

そのとき、目の前に男子の水着が流されてきた。

「悠介~! それ取ってくれ!」

飛び込みをしていた拓真(たくま)君が涙目で訴える。

拓真君は股間を押さえたまま水着を追って女子のスペースへ走る。

「何あいつ最悪っ!」

女子が悲鳴を上げる中、悠介は面白がって拓真君の水着を持って逃げ出した。