私が振り向くと、スーツを着こなしたクール系のイケメンさんがいた。その胸にはひまわりのバッジがある。弁護士をしている早乙女千晴(さおとめちはる)さんだ。

「早乙女さん、いらっしゃいませ」

「萌さん、困ったことがあったらいつでもご相談ください。必ずお力になりますので」

力強く微笑まれ、私は「はい!」と大きく頷く。弁護士さんと知り合いだなんて心強いな〜……。

「萌ちゃ〜ん!注文いいかな?」

早乙女さんを席に案内すると、すぐ近くから呼び出される。ストリート系の服を着こなしたイケメンさんが手を振ってくれていた。

「はい、伺いますね」

このイケメンさんは橘薫(たちばなかおる)さん。学生なんだけどファッションデザイナーもしているすごい人!

「カプチーノを一つとシフォンケーキをお願いします。あとこれ……」

橘さんから私はおしゃれな紙袋を手渡される。中を見ればおしゃれなワンピースやお洋服がたくさん……。