ーーーー あいつがいなくなった家の中 ひどくしんみりしていて 夏始めだというのに、少し寒く感じる 同居なんて馬鹿げたこと、絶対めんどくさいと思っていた まあ予感は的中、めんどくさかった だけど 不思議とそのめんどくささを受け入れ始めている俺がいた 天宮梓 同じ家に住んでる他人 おせっかいでやたらうるさくて無駄に明るい女 「…暇だな」