何か言いたそうな微妙な表情で私を見たあと

無言でゼリーを食べ終えた織原真琴

「はい」

「は?」

そのゴミらを受け取ろうとして手を伸ばした私を、眉間にシワを寄せて見る

「何?」

「え、ゴミもらおうかと思いまして」

「い、いいから。別に子供じゃあるまいし、片付けくらいできる」

はー?
子供とかじゃなくて病人でしょうが


「病人は寝ててください」

「寝過ぎて頭痛いの」

「じゃあ座っててください」

「洗うくらいできる」

「私がやります」

「俺がやる」

むぅ…
なんなんだ急に


粘っても無理そうなのでとりあえず任せる

変なとこで頑固だな

本当にこの人のことがよくわからないよ

黙り込んでしまった同居人をチラリと見た