はなうらない


麦前はビールのおかわりをして、皿の上に置いてあるエビのフリッターを齧った。

「二年前かな、応援行った店舗にいた」
「え、あの人こっちにいたの?」
「こっちというより、ちょうど真ん中らへん? 先輩が飛んだ店舗の店長代理してた」

すぐにビールは届き、私は自分の口が開いたままなことに気付く。
目についたミニトマトを口に入れる。

「なんか仕事してなさそうでしてるイメージ」
「そう、それ」
「そっかー、今企画に居るんだね」
「いるよ。仕事してなさそうで結構してる」

私の言葉に麦前が噴き出す。
それから肩を震わせた。