はなうらない


『会社辞めたら芹ちゃんの家にいるって聞いたけど、本当?』
「きっと、そうだと思います」
『何なのその曖昧な答え。本当に付き合ってるの?』
「付き合って、ますよ」

答えて、誰に見られているわけでもないのに、赤くなった。
暑い、夏だからか。

私は木陰から歩き出し、支社ビルへと向かう。
もうすぐ休憩が終わる。

『そう。じゃあ落ち着いたら僕も遊びに行こうっと』
「え、いや蔵馬さんが満足するようなものは何も」
『セイちゃんが嫌がる顔も見たいし』

ああ、確かにそれは見られるだろう。

想像ができる。