はなうらない


有明は複雑そうな表情を見せ、腕を組んだ。

「機嫌と体調どっちが悪いんですか?」
「どっちも悪くないので早めに用件お願いします」
「この前の大宮さんの引き継ぎの件なんだけど」

次はきちんと聞いた。

年度末ということは、私達も六年目になるということ。当然、新卒、中途採用も入ってくる。
同時に、この部署から本社勤務に異動になる人もいる。今年は上司が異動になった。

「有明さんには声は掛からなかったんですか?」

籾野さんって本当はこの部署一番の勇者なのかもしれない。

私も気になっていたそれをさらりと訊いてくれる。