何か進展があったわけでもないのに、日数が経ち、現実味が帯びてくる。
いつか、婚約破棄になったと聞いたとき、安堵した自分を殴ってやりたい。
様々な感情がぐちゃぐちゃに混じり、閉口した。
『俺と出掛けるのは嫌ですか』
「え、あ、いや! そうではなくて! ちょっと、考えて、おきます……」
『了解です。月末、より月初が良いですよね』
お互い月末は忙しいのは承知だ。
それに賛同すると、じゃあ来月初めらへんで、と話がまとまる。
「……八橋さん、元気ですか?」
なんとなく尋ねる。また笑う気配。
『正武さんの声が聞けたので、元気でました』



