ここから三時間ほどのドライブが始まると、誰が予想できただろうか。 「あ、お土産買います。買うので駅でおろしてください」 「じゃあ途中のPAで休憩がてら買いましょう」 「八橋さん……あの」 シートベルトを引っ張って、留めずに止まる。 八橋さんは何かを察したようにこちらは向かず、正面を向いたままだった。 「私も八橋さんのこと、好きです。好きですけど……」 「え、そうなんですか」 驚いた声が返ってくる。珍しい表情。 「けど、なんですか?」 けれども。 続く言葉を探す。 続く言葉を待つ。