言われた意味を理解できなくて、一度視線を下げて八橋さんの方を見る。
「コンタクトが……ずれているのでは?」
「裸眼です、両目1.5以上です」
「視力良いですね」
いや、そんな話がしたいわけじゃない。
「正武さんって都会の匂いがしないというか」
「田舎臭いと……?」
「というよりは、都会臭くない。こっちです」
八橋さんはそう言って、自分で笑った。
駐車場に案内されて、本当に送ってくれるのか、と戸惑う。
「駅まで道分かりますよ」
「家まで送るに決まってるじゃないですか」
ばたん、と車の扉が閉まる。
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