サラシは全部白いから、端っこを見つけるのが大変だ



ん〜·····



どんなによく見ても見つからないので、手探りで探す



段差があるから少しは見つけやすくなるかな?



さらに顔を近づけたので背中と鼻が当たった



ん······無くない?




「ハハッ·····海美·····貼ってるんじゃねぇ。巻いてるトコに挟んでるだけだから真ん中の方にはねぇよ」




えっ!?



そ、そうだったの〜?




なら早く言ってよ·····



私が恥ずかしい思いしただけじゃん·····



紫雨に聞いた通り、上の方に端っこが挟んであった



うぅぅ·······



「これ。巻いてやる」



サラシを上に持ち上げて妖艶に笑った紫雨は、私の腕を引っ張った