そろそろきみは、蹴られてくれ。



「〜っ!」


やばいやばいやばい。


語彙力なんてとうに捨てているけども! それにしたってやばいよ、え、キスした!!


「紗奈ちゃん、はじめてだった?」


うなずくと、橘はゆっくり。──5秒くらいかけて、息を吐いた。


「……うれしい」


くちもとは手で覆ってしまっていて、見えないけれど。


見えなくてもわかるよ。


うぬぼれじゃないか、って、いつもだったら思う。


でもいまは、120パーセント以上、自惚れじゃないと信じてるし、わかるし。