「おまたせー」 お茶の入ったコップを持って、橘が戻ってきた。 おかえり、何も変なことは考えていないです! 心の中、急いで取り繕う。 「はいどうぞ」 目の前の折りたたみ式の机の上に置いてくれたので、「ありがとう」と言って頭を下げる、と。 「……わ、」 顔を上げた瞬間、ばっちりと合った目。 視線が絡んで、熱っぽくなって、きゅうと指先にちからを込めた。 いまのドキドキが。 顔に出ていたら、どうしよう。