そろそろきみは、蹴られてくれ。



「涼雅、大丈夫? なんか汗すごくない?」


最初に言ったのは、篠山くん。わたしもなんとなく思っていた。


「大丈夫。いや……きっと1位とるだろうな、でもプレッシャーは与えたくない、がんばってほしい──いろんな感情がぐるぐるしすぎて、冷や汗止まらなかった」


橘の言葉に、「ははは」


篠山くんがわらう。


「うん、ありがと、涼雅」


ふたりはハイタッチをして、白い歯を見せあった。