俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

けれど、しばらくたってはっとする。私は人にお礼を言われたのが久しぶりだった。

いつも言われたことをこなしているだけで、お礼も見返りも求めずに、ただ相手の機嫌を損ねないように行動しているだけだったことに気がつく。



もしかすると当たり前のことなのかもしれないけれど、家に帰ってからのことなんて、どう弁解しようか、なんてどうでもよくなるくらい不思議な感覚だった。












「今日はこないだ受けた模試の結果を返します」



担任が言った途端、教室が喧騒に包まれる。「やばい」「絶対悪い」「怒られるー」って言っているけれど、焦りはあまり見られない。