やめろよ、と言われても見てしまうのだから仕方ない。こんなに人の顔をガン見することはないけれど、いまの状況が心底信じられない。
人生何が起こるかわからない、とはこのことなのだろうか、それとも使い方が間違っているのだろうか。
私がいつも使っている駅とは違って、昨日の場所から一番近い駅に着いて、蒼太くんが切符を買うと言ったから私も一応ついてく。
「なあ、お前」
人のこと呼ぶとき「なあ、お前」はないと思うのだけれど、イライラはしないから気にしない。
「何かしたの?」
「終点まで乗るの?これ」
「昨日言ってたところまで行きたいなら終点までだよ?」
「じゃあ、終点まで」と言って押そうとしているけれど、金額が不足しているから押せない。それに気づいていない蒼太くんは何度も画面をタッチする。
人生何が起こるかわからない、とはこのことなのだろうか、それとも使い方が間違っているのだろうか。
私がいつも使っている駅とは違って、昨日の場所から一番近い駅に着いて、蒼太くんが切符を買うと言ったから私も一応ついてく。
「なあ、お前」
人のこと呼ぶとき「なあ、お前」はないと思うのだけれど、イライラはしないから気にしない。
「何かしたの?」
「終点まで乗るの?これ」
「昨日言ってたところまで行きたいなら終点までだよ?」
「じゃあ、終点まで」と言って押そうとしているけれど、金額が不足しているから押せない。それに気づいていない蒼太くんは何度も画面をタッチする。



