「その制服ってあそこの学園?」
「……え?あ、うん、そうだよ」
「都会?」
「うん、都会」
私が通っている学園は偏差値がトップの私立高校だ。中高一貫校で学費が高いや、制服が可愛いや、お嬢様、おぼっちゃま校と言われているらしいし、私も中学生のときは思っていた。
私は特待生だから別だけど、特待生じゃなきゃ近寄れもしない学校だ。
「都会か……会えるかな……」
掴みにくい人だけど、言いたいことはだいたいわかった。
「行きたいの?」
「行ったことねえ」
「え!ないの?」
「ない」
金色の髪をくしゃっとして、「文句ある?」と言われたからそれ以上何も言えなかったけれど、行ったことのない人はあまり見ない。
「……え?あ、うん、そうだよ」
「都会?」
「うん、都会」
私が通っている学園は偏差値がトップの私立高校だ。中高一貫校で学費が高いや、制服が可愛いや、お嬢様、おぼっちゃま校と言われているらしいし、私も中学生のときは思っていた。
私は特待生だから別だけど、特待生じゃなきゃ近寄れもしない学校だ。
「都会か……会えるかな……」
掴みにくい人だけど、言いたいことはだいたいわかった。
「行きたいの?」
「行ったことねえ」
「え!ないの?」
「ない」
金色の髪をくしゃっとして、「文句ある?」と言われたからそれ以上何も言えなかったけれど、行ったことのない人はあまり見ない。



