俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

何も考えずに真っ直ぐ真っ直ぐ歩いてたどり着いたところだったから、正直道は覚えていない。いつも通り電車に揺られて、昨日の道を思い出しながら進んだ。


昨日の帰りも思ったけれど、私は何も考えずに2キロ以上も歩いていたようだ。自分は冷静だと思っていたけれど、すこし壊れると私はとんでもない行動をしてしまうみたいだ。



9月になれば暑さも控えめになると思っていたけれど、そうでもない。夕方になってすこし太陽が傾いたものの、まだジリジリとした熱が私を包む。

ブラウスが肌に張りついて気持ち悪いし、ネクタイも気持ち悪いし、膝上で揺れるスカートも気持ち悪かった。



あまり役には立たないけれど、手で仰ぎながら歩いていくと昨日の丘が見えてきた。