放課後のチャイムが鳴って、私は教室を出る。
今日は咲優たちが私に怒っていたからほとんど話しかけられなくて、平気な顔をしながらも内心はすごく焦っていだけれど、また明日になれば話しかけてくるだろう、と思って歩き続ける。
今日はなんとなく家に帰る気にもなれなかった。
夜中にひっそりと帰ったけれど、バレなかった、というか私は結局それだけの存在で、私がいないことにも気づいていなかったのだろう。
バカバカしいな、と思う。誰よりも気を遣って細心の注意を払って過ごしているのに、私はそれだけの存在で、家でも学校でも、私は必要な存在ではないのだ。
そう思うと笑いが込み上げてきて、すべてやめたくなるのに、結局やめられない自分が一番嫌いだ。



