俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

心のまま動くことなんてないけれど、行けば何か変わるような気がする、とそんな自信がどこからか湧いてくる。

夜の黒々とした空気に押しつぶされそう、と思ってしまうほどに圧迫感があって、やっぱり世界全体にインクをぶちまけたみたいで、音という音は絶え果てている。



このまま転がり落ちたら痛いのだろうか、このまま落ちたら楽なのだろうか、それとも死ねるほどではないのだろうか、何も考えずに消えられるのだろうか。

なぜかわからないけれど、静かにこの真っ暗な世界に溶け込みたいという気持ちもあった。




そうしたら、先生と話すことも、友達に気を遣うことも、誰かの顔を窺いながら生きることも、いまつらいと思っていることすべてやらなくて済むのだろう。

無の私がこんなことを思うなんて、何かに洗脳されているみたいだ。