俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

靴の中に砂利が入っても構わず歩き続けて見えてきたのは丘、丘陵と言うのだろうか。

向こうに見える山よりは低いけれど、私が住んでいるところよりは高くて街灯もなければ、人もいないのでよくわからない。



階段を上がって、行く先もわからないままどこかに向かう。さっきまで硬いコンクリートを歩いていたけれど、いまは柔らかい芝生の上にいる。

そういうのに敏感なわけじゃないと思うけれど、背中がゾクッとする。日中は熱中症になるくらい暑かったのに、夜中はそんなに暑くなかった。


色々な不安があるのに、それでも引き返す気にはなれないようで、前に進みたいと心が言っている。