俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

小雨の中、真っ暗な世界に飛び込んで、終わりの見えない真っ暗な道をひとりで、無我夢中で走り続けた。

絵の具で塗りつぶしたように真っ暗な世界がどこまでも広がっていて、光が見えない夜の世界は私の心のようだ。


この世界に私しかいないような、そんな気がしてしまうくらい静かな夜だった。








よる風にさらされて、気持ちが落ち着いてきて、自分の行動にびっくりした。

私は何をしているのだろうと正直思う。こんな変わらないことをして、無我夢中で走って息切れして、私は何がしたいのだろう。


何も変わらないのに何をしているのだろう、問いかけても答えは出てこない。自分にひどく呆れていたけれど、戻る気にはなんとなくなれなかった。