「愛結に何でもかんでもやらせないで、せめて家の事手伝ったらどうなの!?」
「…………」
「愛結は……「あーもうなんなんだよ、愛結愛結愛結ってさ!あいつは好きでやってんだろーが。努力しなくてもなんでも手に入るあいつと同じにすんなよ」
お兄ちゃんが吐いた言葉がクザッと私の中に入ってきて、動かしていたペンが止まって、心臓が危うく止まりそうになった。
いま何て言った……?すきでやってる?努力しなくてもなんでも手に入る?こんなに努力してるのに?すきでやってると思われてた?と連続で自分に問う。
たった一言に左右されることなんてめったにないのに、聞いたとしても聞き流せるのに、今回ばかりは無理だったようだ。
いつもは落ち着いてる心がかき乱されて、心臓が早鐘を打って、トクトクと静かな部屋に響いて、ドロっとした"何か"が溢れた。
「…………」
「愛結は……「あーもうなんなんだよ、愛結愛結愛結ってさ!あいつは好きでやってんだろーが。努力しなくてもなんでも手に入るあいつと同じにすんなよ」
お兄ちゃんが吐いた言葉がクザッと私の中に入ってきて、動かしていたペンが止まって、心臓が危うく止まりそうになった。
いま何て言った……?すきでやってる?努力しなくてもなんでも手に入る?こんなに努力してるのに?すきでやってると思われてた?と連続で自分に問う。
たった一言に左右されることなんてめったにないのに、聞いたとしても聞き流せるのに、今回ばかりは無理だったようだ。
いつもは落ち着いてる心がかき乱されて、心臓が早鐘を打って、トクトクと静かな部屋に響いて、ドロっとした"何か"が溢れた。



