俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

私はそのほうがいいのかもしれないな、何も考えることがないくらい忙しくほうがいいのかもな、と独り言ちる。



数学とコミュニケーション英語の教科書、ノートを開いて机に向かう。

予習と復習は欠かせない。私は元の頭が良くないからこういうふうに予習、復習を重ねなければ平均にも到達しない。



咲優たちに当たり前のように見せているノートだって私の苦労はたくさん詰まっていて、限りある時間の中で進めて、死にものぐるいでやったものなのにな、とやっぱり時々切なくなる。



だけど、私は顔をブンブン振って忘れろ、忘れろと言う、そんなこと考えても仕方ない。

ノートを見せるのと、昔のような思いをするのと、どっちがいいんだ、と自分に問いかける。


いつもの様に前者のほうがいいと即答できる。