俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

会いたくても会えない、声が聞きたくても聞けない、話したくても話せない。あの日から無意識のうちに蒼太くんを探していたけれど、見つからなかった。

当たり前だ。きみはもういないのだから、私の隣にはいないのだから会えるわけがなかった。


泣いちゃダメだと思っていたのに、蒼太くんの想いを知って、涙を止められるわけがなかった。



彼のことになるといつも"何か"が顕になってしまうから自分でも不思議だった。





「最後のページ見た?」

声が出なかった私は泣いたまま首を振る。




「最後、読んでみて」


ぼやけた視界の先にあるノートを見て、震える手でノートを捲るとその下には今までにないくらい長い文があった。

私はひとつひとつ大切に、目を通した。