俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

捲って、また戻って、どこを見ても書いてあることは私のことだった。


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あいたい

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あえないとやる気がでない
リハビリなんてしたくない

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はなしたい、顔がみたい

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弱さや脆さ、がそこにはあった。彼は強かったけれど、ずっと強かったわけじゃないし、ずっとまっすぐだったわけじゃない。

私に気づかれないように、私がまた泣かないように、平気ぶって、笑ってくれていた。



言ってくれたらよかったのに、って思うけれど、私は彼の言う通り泣いて、きっともっと困らせていた。

そういうふうに泣いている私を想像して、困らせたくないと思ったから蒼太くんは言えなかった。

ずっとひとりで耐えていた。



誰よりも孤独を感じていたのは私じゃない。蒼太くんなのに、いつもそんな自分見せてなくて、何事もないかのように笑っていた。




"何か"が溢れる。

気づいたら視界が歪んで、真っ白なノートにいくつものシミを作っていて、慌てて両手を目元に持ってきたけれど、手遅れで私のひとみから大量の雫が零れていた。

だんだんひらがなが増えて、日付がなくなって、文が短くなっていくけれど、ひらがなでも、たとえ読みにくくても短くても蒼太くんの想いが痛いほどに伝わってきた。



彼の文字が彼を彷彿とさせて、またぎゅっと喉が裂かれたように痛くなった。