「ノート、続き読んでよ」
脱力した私の手元からノートをとって、1ページ捲って、私の視界に入れてくる。ちらっと視線を向けると、初めて見た蒼太くんの文字が端まで並んでいた。
私は"悲しむ"資格なんてない、そう思いながら苦しい喉に手を置いて、目に力を入れて涙が零れないようにしながら文字を目で追っていった。
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20✕✕ 8.20
最近物忘れはげしいな、とか、忘れ物多いなって思ってたらこれが理由だった。踏んだり蹴ったりにもほどがある、でも全部忘れられるなら楽なのかな
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20✕✕ 8.23
日付書くようにしてるけど、誰かに聞かないと思い出せない。自分って何のために生まれてきたんだろ、って。そもそもいらないなら産むなよ、迷惑だった、無責任。誰にも必要とされないほど嫌なことはないと思う。
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脱力した私の手元からノートをとって、1ページ捲って、私の視界に入れてくる。ちらっと視線を向けると、初めて見た蒼太くんの文字が端まで並んでいた。
私は"悲しむ"資格なんてない、そう思いながら苦しい喉に手を置いて、目に力を入れて涙が零れないようにしながら文字を目で追っていった。
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最近物忘れはげしいな、とか、忘れ物多いなって思ってたらこれが理由だった。踏んだり蹴ったりにもほどがある、でも全部忘れられるなら楽なのかな
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日付書くようにしてるけど、誰かに聞かないと思い出せない。自分って何のために生まれてきたんだろ、って。そもそもいらないなら産むなよ、迷惑だった、無責任。誰にも必要とされないほど嫌なことはないと思う。
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