俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

変わらないものなんてなかった。変わらないと思っていたものが変わっていく、そして変わっていた。

日々、適当に、生きていた。同じ日々が永遠に続いていく、変わらない退屈な日々がずっと続いていく、と思わずにはいられなかった。

同じものなんてないのに、そう思っている間に環境も関係も景色もいろいろなものが変わっていた。




こんなものか、と思ってしまうほど瞬く間に過ぎて、明日からも今まで通り高校生活が続くんじゃないか、と思えてくる。

なりたい私があって入学した一年生、必死になって自分を守ろうとした二年生、自分と周りを傷つけてたくさんのものを失う最後を迎えて、これが私の三年間。1095日だった。




中学生のときに憧れた高校生になれなかったし、まだまだ未熟で大人にもなれなかった。

"何か"をたくさん抱いて、たくさんへこたれて、いま私の心を支配しているものは数多い『後悔』だ。

だけど、プラスになるものもあったと信じている。


きっとこの制服に惹かれたのも、楽しそうに笑うここの生徒を街で目にして惹かれたのも何かの縁だろう。

来月からはまた新たな道に進んで、私はそこでまた新たな人と出会って、新たなことを学んでいく。



それに比べたら、ここで過ごした3年間、1095日はとても狭い世界、ちいさな世界だった。

けれど、濃厚な、忘れられない日々になるのだろう。私を強くしてくれた愛おしい日々に変わっていくのだろう。



そんな期待を抱いて、一歩踏み出した。