3月は春でもあり、まだ冬でもあって、寒いような、でも時折暖かい風が頬を撫でて通り過ぎていく。
こないだまで裸だった木はピンク色に染まりつつあった。
お母さんが仕事に行き、リビングに残るのは私とお兄ちゃんだけで、慣れないけれど、前のような雰囲気はないと思う。
「今日起きるの遅くない?間に合う?」
「うん、ちょっとだけ、でも大丈夫」
いろいろなことに思いを馳せていたら眠るのが遅くなって、それが原因かなあ、と独りごちていると「おめでとう」という声が聞こえてきた。
「……ずっとごめん。謝りきれないけどごめん」
「それ何回言うの。私もごめんねって言ったじゃん。私は大丈夫だし、まだまだこれからだよ」
珍しくご飯を食べて、歯を磨いて家を出ようとしたとき、ダンボールが目に入って、積まれているいくつかのダンボールが別れを伝えてきた。
こないだまで裸だった木はピンク色に染まりつつあった。
お母さんが仕事に行き、リビングに残るのは私とお兄ちゃんだけで、慣れないけれど、前のような雰囲気はないと思う。
「今日起きるの遅くない?間に合う?」
「うん、ちょっとだけ、でも大丈夫」
いろいろなことに思いを馳せていたら眠るのが遅くなって、それが原因かなあ、と独りごちていると「おめでとう」という声が聞こえてきた。
「……ずっとごめん。謝りきれないけどごめん」
「それ何回言うの。私もごめんねって言ったじゃん。私は大丈夫だし、まだまだこれからだよ」
珍しくご飯を食べて、歯を磨いて家を出ようとしたとき、ダンボールが目に入って、積まれているいくつかのダンボールが別れを伝えてきた。



