生きていれば時間は間違いなく進む。永遠なんてものはない、いつか必ず終わりが来るけれど、私はまだ生きている。

6年前で止まっていた時計が数週間前で止まっているけれど、時間は確実に進んでいる。



寒いが暖かいに変わっていくように、蕾が花を咲かせるように、裸の木々がピンクに色づくように変わっていく。

季節が変わって、このまま時間は過ぎていくだろう、私が生きている限り私の物語は進んでいくんだろう。









「私たち疲れてんのにもう合格?絶対逃げたじゃんね」
「喧嘩売ってるわー」
「もう特進科いる必要ないじゃん」



堂々としていればいい、何を選択しても私の自由だし、すくなくともクラスメイトに迷惑はかけていない。

私は逃げてばかりなのだから、いまさら逃げた、なんて言われても心に傷は生まれない。