私やお兄ちゃん、そしてお母さんのように過去を引きずって悩んでいた、同じだった。
一緒に住んでいないから家族じゃない、なんて誰が決めたんだろう。お父さんとお母さんが元通りになれなくても、私は関係ない。
私のお母さんはひとりだし、私のお父さんはもひとりだから、何も変わらない。
お兄ちゃんも私と同じ夢を持っていたのだろう。私には当たりが強いお兄ちゃんだけど、私と同じで自分の気持ちを伝えるのが苦手だった。だから叶えられなかったのかもしれないけれど、私は叶えたいと思う。
「試験まであと少しだからラストスパート頑張ってね」
頭を下げて教員室を出て、真っ直ぐ昇降口に向かう。私が休む前の学校といまの学校、当たり前だけど、何も変わっていなかった。
自分が思うほど他人は自分を見ていなくて、相手の顔色を窺って過ごしていた自分を恥じる。
一緒に住んでいないから家族じゃない、なんて誰が決めたんだろう。お父さんとお母さんが元通りになれなくても、私は関係ない。
私のお母さんはひとりだし、私のお父さんはもひとりだから、何も変わらない。
お兄ちゃんも私と同じ夢を持っていたのだろう。私には当たりが強いお兄ちゃんだけど、私と同じで自分の気持ちを伝えるのが苦手だった。だから叶えられなかったのかもしれないけれど、私は叶えたいと思う。
「試験まであと少しだからラストスパート頑張ってね」
頭を下げて教員室を出て、真っ直ぐ昇降口に向かう。私が休む前の学校といまの学校、当たり前だけど、何も変わっていなかった。
自分が思うほど他人は自分を見ていなくて、相手の顔色を窺って過ごしていた自分を恥じる。



