俺の前では泣いてもいいよ。【修正中】

私たち家族がまだ繋がっていた頃、お父さんは私とお兄ちゃんをいろいろなところに連れて行ってくれた。


子供のうちからたくさん綺麗なものを見たほうがいいんだよ、ってお金をかけてくれた。

離婚をきっかけに変わってしまったけれど、私が通っていた小学校は、幼稚園から高校までの一貫校で私は幼稚園を受験をしている。



自分の靴はボロボロでワイシャツもヨレヨレで、ズボンに穴が空いていて恥をかいたって言っていたくらい自分にはまったくお金を使わなくて、お母さんが呆れていたほどだ。




一週間前にひとりでお父さんのところに行って、話をしてきた。約６年ぶりに見るお父さんはすこし変わっていたけれど、性格は変わっていなかった。

小学生から高校生になった私の６年間と、大人のまま歳を重ねたお父さんの６年間はぜんぜん違うようで、私を見た瞬間固まっていた。